トップレベル

楽器を愛し、可能性を引き出すことで、新しい音楽への挑戦が可能になる。
そこにはアマチュア・プロの隔てなく、とても単純でフラットな世界。



先般ご案内致しましたフランク・トゥーネス氏のリサイタルに足を運びました。
曲目は殆どコントラバスでは演奏しないような楽曲。
バイオリン・チェロなどの音域で想定された楽曲ばかり。

実際、コントラバスの指板への圧力は他の弦楽器のそれとは大きく隔てて強い。
単純な音を響かせるにしても、結構な左手の握力を必要とする楽器である。
その楽器でいとも簡単にハイスピードポルタメント&ハンマーを決め、特殊奏法の音程を保ち、プロソリストとしてのコントラバシストとしては現代では当然なのかも知れないが、彼の人間性に少しでも触れた者として、彼から繰り出される確固たる技巧に裏打ちされた表現は、プレイヤーとしての血を煮えたぎらせると共に、大いなる反省と感動を私に残しました。

実際、ここ近年は比較的身近な場所でプロの弦楽器奏者と交流を持たせて頂く事も多いのですが、NHK交響楽団の白井氏から始まり諸氏の崇高なる音楽性と其れを実現すべく鍛えられた技巧は、私を高い音楽の位置に引き上げてくれると共に、まだまだお前ごときでは音楽の「お」の字も判っていないと叱咤され愕然とする敗北感、更にはそうであるからこそまだ先があるという期待感がぐちゃぐちゃに交錯しています。

思えば昨年年始から始まり、セミプロオケの立ち上げ公演、指揮者カンファレンス、第二回オケ公演、偉大なる仲間達、日独楽友協会指揮者講習会、自らの本番、今回の交流練習会と、以前より非常に幅が大きく歩を進めている。
しかし、だからこそまだまだ上が見えない暗雲、苦しくもあり、それが生きている証でもある所以。



妥協無く、愛情がある、そして自らを鍛える、そんな自分でありたい。
そのためにも、自らの勉強。それしかない。

Comment:
2010/10/15 7:24 AM, 路 wrote:
とろそれ様
コメント有り難う御座います。

フランクの演奏はただ暖かいだけではなく、独の匂いがするんです。
独人の誇り高き匂いというか、ゲルマン魂というか。
そういうフランクの孤高な音に、とろそれ様は寄り添うようにタッチされていました。
pfとkbとの溶け合いがこれほどまでに実現出来たのは、もしかするととろそれ様の「離れている5年」が実現させたのかも知れません。

フレンチのエスプリを満載したpfでは、多分フランクのゲルマンは少し違和感だったかも知れません。
こちらに戻られた5年を私は存じ上げませんが、もしかしたらそうした歳月が少しずつエキセントリックな、若しくはグローバルな音に対応しやすくなっているのかも知れないと、感じるのは私だけでしょうか。

もし宜しければまたリサイタルなどのご案内を頂戴出来れば、時間の許す限り拝聴に伺いますし、僭越ながら当Blogでもご紹介致しますので、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
2010/10/15 1:08 AM, とろそれ(河村晶子) wrote:
素晴らしい記事、興味深く拝見しました。

先日はコンサート後にお話しさせていただき嬉しかったです!
金澤さんがどういう風に思われて演奏に耳を傾けていらっしゃったのか
とても興味があったので、私も頷きながら読ませていただきました。

フランクの人間性に触れられた金澤さんも感じていらっしゃる
と思いますが、やっぱり音楽って人間性がでるなぁとつくづく感じます。

フランクの場合懐が大きいというか、私は大きな海の上で
その流れにゆったり乗りながら演奏した気分でした。

とっても温かいんですよね。フランクの音。今回の共演では
彼からたくさんのヨーロッパ音楽のエスプリをもらい、
(もう4年住んだパリを離れてこの冬で5年になってしまうので
最近私の中からそういうものが抜け落ちてしまったような
気になっていたので・・)私の音楽ももっと輝ければ
と願いつつ演奏いたしました。

それではまたこちらのブログに遊びに来ます!
「さんるい横丁」でもフランクのことアップしていきますので
是非ご覧くださいませ★
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