金澤 建一(1971〜)

千葉県生まれ。

 

指揮を大久保翠女史に、Euphoniumnを外囿祥一郎氏に、Fluteを多久潤一朗氏に師事。

オーケストラ、吹奏楽、マーチングバンド等で金管楽器指導、ディレクターとして活躍。

千葉県内小中高等学校、東京都内中学校、埼玉県内大学、その他地方各教育機関の外部講師として教育現場の芸術を育てる。

また生涯学習団体での音楽監督を歴任。

東京都杉並区と協業し地域音楽振興に寄与する。

またステージマネジメント、照明、演奏会マネジメントなどを積極的に手掛ける。

ステージマネージャーとしては特に指揮者としての視点を活かし、ステージ全体の絶妙な流れを創り出す。

照明、映像、PRデザインなどは強力なチームを編成、テレビ局等のマスメディア出身者やレーベル出身者などとともに今までにないステージングを表現。

楽団配置の研究が得意で、位置関係だけで音楽の性質を変えてしまう。

その他一般企業の業務コンサルタント、システムマネジメント、業務支援を手掛ける。

 

ピリオッドとモダンを掛け合わせ、新しい解釈ながら旧来の「人間の感情」を揺さぶる、燃えたぎるようなエネルギーのある音楽は、聴くものを魅了し、演奏家と聴衆を音楽でつなぎ合わせる。

「オリジナル」を重視しつつ、作曲家の想像した音楽をどう再現させるか。金澤の細かい洞察力と学びの中から生み出していく音楽は、プロアマ問わず演奏家・聴衆を魅了する。

 

公益社団法人日本吹奏楽指導者協会正会員、同関東甲信越支部東京部会常任理事、杉並ウインドハーモニーアンサンブルバンドディレクター、グローバルミュージック主宰、合同会社GLOT代表社員。

 

Twitter:https://twitter.com/kanazawa_kenich

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Site:http://global-it21.com/conductor/

Soundcloud:https://soundcloud.com/kenichi-kanazawa

GLOT:http://glot.co.jp/

Mail:kanazawa@global-it21.com

 

仕事のご依頼はメールにて承ります。

楽譜に書かれていること

指揮者はスコアから何かを読み取り、表現に結びつけます。

勿論器楽演奏家のみなさんも同じモチベーションでしょうが、指揮者はある種の研究職であり、多角的、総合的な観点から楽譜や音楽に対峙しています。

これにあって、各時代背景や人物像、聴衆のトレンドなどを調査し、その深みを独自の音楽性に掛け合わせて芸術を構築していくわけですが、指揮者の経験や着眼点によって、楽譜に書かれていることは色々な表情を表してきます。

よくYouTubeなどで「指揮者聞き比べ」などがありますが、比較して聴いてみるとなるほど指揮者によって同じ楽譜が色々な響きに変わるなぁと感心させられることでしょう。

 

では、「楽譜」とはなんでしょう。

 

作曲家の皆さんが楽譜に「このような音のイメージで演奏してほしい」という思いを認めていると思いますが、その通りの演奏になるかは指揮者や演奏家に委ねられています。

作曲家の中では「出版にて自分の手許より離れていく」という感覚をお持ちの方も多いと思われますが、それでも作曲家の頭にある音楽は現実に存在するわけで、それを実現するには自作自演(指揮)という形が望ましいと思います。

バロック時代やその後の古典時代は、作曲家という職業ではなく音楽家という職業で、音楽の制作から演奏、ステージングに至るまですべて任されていたのが今で言う作曲家です。

勿論演奏にも携わっていますので、作曲〜演奏まで彼の中の音楽であったことは否定できません。

 

古典音楽などを現代の指揮者が再演する意味とは何でしょう。

彼らの音楽は「楽譜」という情報でしか遺されていません。

これをどう紐解いて、どう演奏するかは指揮者と演奏家の協業でしかありえなく、作曲家の頭にある音楽は既に消滅してしまっています。

ですが、これをどう考え、どう解釈して演奏に結びつけるか。ここが主に現代の指揮者が担う点になります。

演奏家は自分の楽譜をどう演奏するか。指揮者はそれをどうディレクションするか。

 

ピリオッドという考え方も確かにあります。

作曲当時の意図にできるだけ沿い、ピリオッド楽器を用いてピリオッド奏法を駆使して。

初演時に生まれた音楽を忠実に再現する再現音楽。

例えば管楽器は現代の高性能な楽器ラインナップはなく、音鳴も成熟しておらずに演奏技術も拙いものであった可能性があります。

そういう「再現性を重視」することも、指揮者の研究職としての役割でしょう。

しかし、現在の技術ではこれを「録音」という技術に置き換えることができます。

録音は音楽の保存という意味では画期的な技術です。

なにせ音源さえ生きていれば半永久的にその瞬間の音楽が残せるのですから。

絵画の利点を音楽の瞬間性を保持したまま取り入れられる技術で、画期的でした。

 

しかし、作曲家はなぜか「録音」に執着しませんでした。

 

自分の頭にある音楽を実現するには、楽譜を書き指揮をし演奏をし、できるだけ忠実に音にする。

そしてそれを録音してしまえば、完璧な自分の表現を遺せるでしょう。

しかし、未だにそれをしない作曲家。

これはなぜでしょう。

 

一つは「録音の限界」が理由でしょう。

録音と言っても、場の空気や温度、聴衆や演奏家の感情まで残せません。

音楽にとって、瞬間芸術にとって、こうした要素は不可欠ですので、生演奏に勝てない部分です。

 

もう一つの大きな理由は「楽譜の抽象性」でしょう。

楽譜は抽象的に音楽を記録する方法です。

楽譜や録音以外では古くからケチャや伝承で伝えられる音楽もあります。

これらに一致することは「変化」です。

「感性と感性のコンタクト」といっても良いでしょう。

演奏家や指揮者が抽象的な楽譜という媒体を読み解き、その解釈の差からまた違った芸術が誕生する。

これが素晴らしい進化を体現できる方法だと気づいているのだと思います。

発想記号(「アレグロ」や「レント」など)も、言語学的に時代背景で感じ方は変わってきますし、調律や音律などでもその雰囲気は変わってきます。

そうした「解釈の差」が、作曲家が頭にしていた音楽よりもまた変わった形で再現される。この魅力があるので「楽譜」が今でも活用され、演奏されるのでしょう。

 

楽譜に書かれていることの大前提は「進化させてください」ではないかと思うのです。

この前提条件を理解しなければ、再現芸術として価値認識されないように感じます。

 

そして、「再現芸術」には「録音」と「再演奏」の2種類が存在し、互いに得意分野(狙い点)が違うことを留意しなければならないと思います。

多角性と専門性の葛藤

クラシック界だけではなく、最近若手の作曲家、エンジニアの方々の頑張りというか、感性というか、本当に素晴らしいと思う。

 

あるレコード会社のディレクターをやっていた友人が話していたが、「J-POPは90年代で終わっている。最近目新しい楽曲を耳にすることはないし、昔の良い曲を使いまわしているだけだ。歌手にしてもEQにせよ歌い方にせよ、単にトレンドを追いかけて聞き手を麻痺させているだけだ。」というような話をしていた。

 

しかし、10年代に突入し、ソフトウェアも以前の高価な音源ではなく一般的に手の届くハイクオリティなソフトウェア音源も簡単に手に入るようになったおかげで、今まで眠っていた人がどんどん掘り起こされて、インターネット経由で発信出来ている。

その分多種多様な音楽を簡単に聞くことが出来るようになり、一極化の方向ではなく多極化の方向にシフトしてきている。

かくいう自分も「多極化の中にいるコアな存在」でありたいと思っているんだけど、その価値観は多分音楽に留まらない。

ITエンジニアもそうだが、「専門分野がとても強い」ではこれだけ各分野の多極化が進んでいる現代では商業カルテルのような「申し合わせ」がないと食べていけない。(それさえもあと数十年のうちに淘汰されてしまうかもしれない)

先日、「作曲家は指揮を振るな」のような書き込みをして炎上(笑)したが、専門性の付加価値としてのそれはある種の「コアな存在」になりえるのかもしれない。

 

ただ、指揮にも専門性が存在するので、ちゃんと指揮ができる最低限の技術はマスターして欲しいと思う。

芸術性を追求する(飢え死にしようとも)ベクトル上では、ベクトルの推進性を重要視する方向に流れがちだが、音楽表現というベクトル(そんなものがあるのかは分からないが)から見るに、指揮者だろうが作曲家だろうが演奏家だろうがエンジニアだろうが聴衆だろうが、前提条件は違えど同じ方向または同じ空間世界を目指しているという点では、人間性をも含めて多角的に追求すべきなのかもしれない。

 

でも、、、

 

それじゃアイデンティティはなに?となる。

 

自分でも時々本当に迷う。

ということで、motionを買ってみました。(笑)

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